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越前浜は資産の多い豊かな地域

特例農業法人株式会社 たくみファーム
代表取締役社長  新沼 史智さん 事業開始年/平成27年

Q.たくみファームさんの事業内容をお聞かせください。

たくみファームは、農業と福祉をつなぎ「ともに支え合う社会」をつくることを理念に掲げています。越前浜では、耕作放棄地を活用させていただきながら、特にトマトの出荷をメインで行っています。私は宮城県でも農業法人を経営しているのですが、そこで人気のあるトマトを新潟に持ってきました。新潟は冬に野菜をあまりつくらないのですが、そのトマトを通年でつくり販売する仕組みをつくりました。味覚の面でも新しさがあり、新潟では珍しい品種ですね。

Q.越前浜という場所でお仕事をしようと思ったきっかけを教えてください。

越前浜とは農業特区を活かした耕作放棄地の活用の面で関わりがうまれたのですが、農業だけでなく、障がいを持つ方の社会への受け入れを考えたときに、地域色が大切になります。その点で、越前浜は自治会長さんをはじめ自治会が意欲的に外部からの人を受け入れていらっしゃっる事を知り、ここであれば新しい取り組みへも障壁が少なく進めていけると考えた事がきっかけになります。

Q.そういった越前浜の地域色はどこで知りましたか?

西蒲区役所からです。越前浜には障がい者をうけいれている地域色があるとお聞きしました。そういった地域色がない場合、農業でも福祉施設でも参入する前に説明会を開いたりと雰囲気作りに時間がかかるのですが、越前浜には受け入れ体制がありました。

Q.実際に事業をやられて越前浜の印象はいかがでしょうか。

地域色の良さもそうですが、利活用できる施設が多いと感じます。また色々と地元の事業者さんとの連携ができるところもいいでですね。『やってみようか』という雰囲気になりやすい。そういった意味で資産の多い豊かな地域だと思います。

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Q.障がいを持った方はどういったお仕事をされているのでしょうか。

障がい者の方々って、一般に思われているより色んな事ができるんですね。だから、実際にこちらでも障がい者施設から通ってる方も直接雇用に切り替えさせて頂きました。仕事内容としては収穫作業もそうですし、袋詰の作業もあります。野菜の場合、色で判断して状態の良し悪しが判断しやすい。だからカラーチャートを用意することで仕事を可視化できるんです。そうすることで作業をしやすい方もいらっしゃいます。またルーティン的な仕事にすごい能力を発揮される方もいたりしますし、経験を積んでコツをつかむ事でとても上達したりもします。そういった面で農業との相性の良さがありますね。

Q.越前浜のもっとこういった所がよくなるといいなという点はありますか?

そうですね。…水の管理でしょうか。下水がなくて困ったり。例えば加工場を作りたくても水問題があったりする。ここは住民が増えると整備されたりする部分でもありますが、鶏が先が卵が先か、の関係のように、そこが改善されないことが移住に対する障壁になったります。事業をやるにあたり土も水も調査していますが、水に関する管理を改善すると劇的に魅力が増すように思います。

現状でも住みやすさ、それは景色の良さや住民の人柄、受け入れる地域色という所はありますが、そこに対してインフラ整備といった部分へのアプローチがあるとより良くなりますよね。都市圏からの移住者の方は仕事や生活する場所を移動しても、生活レベルを下げたくないんですね。それは水だけでなく、例えば夜の街灯の有無なども。お子さんがいる家庭にとってはそこも大切だったりしますね。

Q.これからの展望をお聞かせください。

もっと障がいある方を受け入れていきたいです。そう考えたときに福祉施設で職業訓練をされている方も、そこへはバスで通ってたりする。実際に企業に就職するときにハイヤー付の企業はないので、自分で移動できるかどうか。この地域は車社会なのでそこは尚問題となってきます。車なのか自転車なのかバスなのか。そのあたりが課題ですが、受け入れは積極的にしていきたいと思っています。