ー簡単に自己紹介をお願いします。
人生の旅路の途中2年過ごしたボツワナ・ハワイから、仕事のご縁を得て2011年に単身新潟に辿り着き、そして昨年(2022年)、家族と共に越前浜にまいりました。世界に向けて革新的な動物生産技術を発表することを目標に、動物の生殖について日々楽しく研究をしています。
ーなぜ角田地区に移住したのですか?
定年までと考えていた社宅の取り壊しが決まり、新潟で住処を探さなければならなくなりました。新潟で家族と暮らすなら緑豊かで広々とした古民家、との思いがありました。妻は、温泉、海に近く角田山も望めてユニークな(?)移住者が多いと評判の越前浜を以前から狙っていたようです。
ー今の家はどうやって見つけたのですか?
いつもゴミ箱直行となるポストに投函された中古住宅のチラシですが、その日はなぜかたまたま、片隅に掲載されていた古民家のオープンハウス情報が目に留まりました。その日はもともと「だいろの湯」を楽しむ予定だったため、道すがら立ち寄ったところ、茅葺の天井と梁、そして緑に囲まれた庭に夫婦で一目惚れしてしまい、ほぼ即決でした。「ご縁」というのは、住処も結婚も不思議なものです。
ー暮らしてみて角田地区はどうですか?
研究のみならず、暮らしや人生の醍醐味は、旅にも似ていて“目的地”ではなく、どこかを目指して走る一瞬一瞬の中にあると考えます。「自分にとっての豊かさ」を楽しんでいる素晴らしい人達との出会いがたくさんある越前浜では、眩しく温かい日々の瞬間を積み重ねさせてもらっています。